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社長メッセージ

代表取締役社長 佐藤 雄一
代表取締役社長 佐藤 雄一

祝日のない6月

6月に入りました。次の祝日はとカレンダーを見てみたら、次は海の日で7月の第3月曜日(今年は7月15日)であり、5月の大型連休から2カ月以上ないことを再認識しました。毎年のこととは言え、ちょっとブルーな気分です。皆様はいかがでしょうか。

さて、今回は北海道の鉄道とプレスリリースについて述べさせて頂きます。
鉄道の不採算路線の廃止が続く北海道で、今年の4月1日にはJR根室線の富良野-新得間81.7kmが廃線となったことを最近知りました。訪れたことはないのですが、高倉 健が主演した「鉄道員」や倉本 聰脚本の連続ドラマ「北の国から」のロケ地の駅がこの路線に含まれています。残念な限りです。私に関して言うと、小学校の頃、函館近郊の上磯郡上磯町(現在の北斗市)に住んでいました。その頃は函館―江差間を国鉄 江差線が走っていたのですが、2016年3月の北海道新幹線 新青森駅―新函館北斗駅間の開業時に合わせて廃止、その後に第3セクターの道南いさりび鉄道として開業し、現在に至っています。沿線人口の減少や少子化の進行など経営を取り巻く環境は厳しいようで、貨物専用線になる可能性もあるとのこと。海岸線に沿って走り、磯の香りがする、夏の夜には漁り火が見られる、そして遠くに函館山も見えるこの路線は何時までも残ってほしい思い出の路線です。

次に今年の5月8日に九州大学から出されたプレスリリースについてです。今回のプレスリリースでは抗体に蛍光色素とS-S結合を有するリンカーを結合させ、免疫染色後に還元剤TCEPで処理することにより、S-S結合をSH基に還元し蛍光色素の付いたリンカーを外すことで、組織変性がほとんどない状態で最大206種類ものタンパク質の局在を免疫染色することができるという方法です(Nat Commun DOI:10.1038/s41467-024-47989-9)。従来の方法では、検出できる一次抗体の数に制限があることや、組織の変性が生じるなどの欠点がありました。この方法は画期的であり、腫瘍内の特異的なシグナル伝達機構の活性化状態を広く詳細に解析でき、新たな治療戦略に役立つ可能性があり、とても魅力的な方法論です。抗体へのリンカーの付加方法も簡単で、いつか試してみたい方法です。

衣替えの時期、弊社社員一同、心身ともにリフレッシュして業務に臨みたいと思います。引き続き、ご支援ご指導のほどよろしくお願い申し上げます。

令和6年6月1日
(株)北里大塚バイオメディカルアッセイ研究所
代表取締役社長 佐藤 雄一

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